口腔外科

親知らずについて

親知らずとは

前歯から数えて8番目の歯であり、第三大臼歯や智歯と呼ばれます。一番奥に生える永久歯になりますが、上下4本ある方もいらっしゃれば先天的に無い方もおられます。

親知らずが生えてくる年齢

普通の永久歯は14～16歳で生えそろいますが、親知らずが歯ぐきから出始めるのは20歳前後と言われています。

親知らずが生える際の痛み

個人差がありますが、むずむずしたり、何か押されている感覚があるや腫れてくる方もいらっしゃいます。

親知らずの症状

腫れ
痛み
頭痛・肩こり
顎関節症
口内炎
歯並びのズレ
口臭

親知らずと歯並びの関係性

親知らずが隣の歯を圧迫して歯並びが悪くなることがあります。顎の骨が小さくなった現代人ではきれいに真っ直ぐ生えることはめったにありません。それ故他の歯に影響が生じる可能性が高いです。

親知らずの痛みの原因

虫歯や智歯周囲炎と呼ばれるモノが原因となることが多いです。知らない間に進行していることも多いので、違和感があれば受診されることをお勧めします。

親知らずの抜歯

親知らずを抜歯する歯科医院の選び方

設備が整っており、実績がある医院であり、総合病院との提携がされている医院を選ぶことをおすすめします。当院では近畿大学附属病院、堺市立総合医療センター等と提携しております。

大学病院を紹介するケース

当院ではCT診断にて親知らずと神経の位置関係を精査します。その結果、下顎管を損傷及び神経症状が発生する恐れがあると判断した場合は大学病院に紹介する事があります。

親知らず抜歯の難易度

まっすぐに生えている場合

抜歯の難易度	普通(口腔内の状況によります)
抜歯にかかる時間	5～20分
抜歯の費用	保険算定に準じる

横向きに生えている場合

抜歯の難易度	難しい(口腔内の状況による)
抜歯にかかる時間	30～60分
抜歯の費用	保険算定に準じる

埋まっている場合

抜歯の難易度	難しい(口腔内の状況による)
抜歯にかかる時間	30～60分
抜歯の費用	ケースによって様々

抜歯をおすすめするケース

親知らずにより歯並びが悪くなりそうだったり、清掃性が悪くなり虫歯や歯垢が溜まりやすくなり他の歯にも影響する事が予測される際には抜歯する提案をします。

抜歯をしなくても良いケース

咬み合わせや歯並び、清掃性に問題が無く他の歯に影響しない場合は無理に抜く必要は無いと判断する事もあります。

抜歯後の注意点

当院では、抗生剤と痛み止めを処方しております。抜歯をした当日よりも、抜歯してから2、3日後が一番腫れと痛みがひどいです。時々抜歯してから3日後に痛みがきつくなったのでと相談される患者様がおられますが、自然治癒の過程の中で起こる症状なので心配しないでください。但し、あまりにも痛みと腫れが続く際は細菌感染等の懸念がありますのですぐに受診してください。

抜歯後の腫れについて

腫れ方も期間も個人差があるため一概には言えませんが、腫れのピークは抜歯してから2、3日後であることが多く、一週間ほどで腫れは落ち着いてきます。

以下の腫れ方の場合は注意が必要です

下の親知らずを抜歯した後に、頬からあごの下、首にかかけて腫れていたり、上の親知らずを抜歯した後で目の下にかけて腫れている場合は、外科的襲撃に体が負けている場合があるためすぐに総合病院等に受診してください。一週間以上腫れや強い痛みが続く場合も細菌感染の恐れがあるため受診することをお勧めします。

顎関節症について

顎関節症とは

「口を開けたら痛い」「口が開けにくい」といった、顎関節の症状だけで来院されるケースはあまり多くありません。違うお悩みを訴えられる中で見られる症状に付随することが多いのが、顎関節症の特徴です。

顎関節症の原因

顎関節症は、咬み合わせや歯並びだけではなく、成長時の一時的なもの、咬み合わせによる顎への負担、その人が持っている噛み方の癖ほか、頬杖をつく癖が原因になることもよくあります。

顎関節症の治療方法

問診で顎機能不全症質問票にご記入いただき、考えられる原因を探ります。顎関節の治療のほか、マウスピースやかぶせものの取り替え、親知らずの抜歯や移植なども取り扱います。また、難しい抜歯が必要なケースや外科的な治療は、口腔外科と連携して行います。